** 思考力・記憶力をサポートする **
脳の老化と闘う
現在市場にある脳の思考・記憶をサポートするとされる成分の中から
ここではビタミン群とDMAE、フペルジンA、ホスファチジルセリ
ンを取り上げました。

ビタミンB群は、エネルギー生産、アミノ酸合成と代謝、細胞分裂、
遺伝情報転写などの役割の部分と成分の相乗作用で、脳の中枢神経
(と体の末梢神経)の新陳代謝を支援し脳神経細胞の劣化、老化を
防ぐといわれていま
す。

DMAE、フペルジンA、ホスファチジルセリンは、脳神経細胞を活
性し、脳の記憶や学習、思考などの精神活動を支援するといわれてい
ます。
イチョウ葉エキス トウゲシバエキス
フペリジンA
アセチルL-カルニチン 記憶力のサポート
ホスファチジルセリン ホスファチジルセリン

ビタミンB群

ビタミンB群とは、
B1(チアミン)・B2(リボフラビン)・B3(ナイアシン)・B5(パントテン酸)・B6(ピリドキシン)・B7
(ビオチン)・B9(葉酸)・B12(コバラミン)の8種類の水溶性ビタミンをいいます。

 ●B1 ・B2 ・B3 ・B7 は細胞と組織の活動エネルギーの生産に係り
 ●B6はアミノ酸の合成と代謝に係り
 ●B9 ・B12 は成長を担う細胞分裂、遺伝情報の転写に係り
 ●B1 ・ B6 ・ B7 ・ B12 は脳などの中枢神経と体の末梢神経の機能の維持、修復(新陳代謝)に係ります。
  

ビタミンB1(チアミン)

麦芽、全粒小麦、えんどう豆、魚、ピーナッツ、肉などに多く含まれます。
炭水化物、脂肪、およびタンパク質の分解をする酵素の補酵素として働き、エネルギー、アデノシン3燐酸(ATP)の生産、
神経細胞の成長、機能維持に不可欠な物質です。

一般にアルコール中毒、消化器疾患、栄養不良、高齢、慢性疲労、腎臓透析を受けている方は、潜在的に欠乏します。

ビタミンB2(リボフラビン)

乳製品、卵、および肉などに多く含まれます。緑葉野菜、全粒穀物にも含まれます。
ビタミンB2は、ビタミンB1、ビタミンB3、およびビタミンB6と共同して働きます。
アミノ酸と脂肪の分解、ビタミンB6と葉酸の活性、炭水化物をエネルギー、アデノシン3燐酸(ATP)に変換する補酵素と
してはたらき抗酸化作用もあり赤血球の形成、抗体生産など正常な発育に必要な物質です。

白内障を含む眼の疾患、眼の充血、乾燥、かゆみ、眼精疲労などの予防と改善、甲状腺機能の活性と維持、皮膚、爪ある
いは頭髪の新陳代謝に係ります。

ビタミンB3(ナイアシン)

ピーナッツ、醸造酵母、魚および肉などに多く含まれます。全粒穀物にも含まれます。
たんぱく質、脂肪、炭水化物、アルコールを分解し炭水化物をエネルギー、アデノシン3燐酸(ATP)に変換する補酵素とし
てはたらきます。
高コレステロールを予防し、口内炎などの予防、皮膚、神経細胞、消化器管の新陳代謝に係ります。
  

ビタミンB5(パントテン酸)

肝臓、酵母およびサケなどに多く含まれます。野菜、乳製品、卵、穀物および肉などにも多少含まれます。
エネルギー生産、アミノ酸合成に係る物質を生産します。
神経伝達物質アセチルコリンの生産、脂肪を分解しビタミンDとステロイド・ホルモンからコレステロールを生産するは
たらきをします。
  

ビタミンB6(ピリドキシン)

じゃがいも、バナナ、穀類、平豆、肝臓、七面鳥、マグロなどに多く含まれます。
たんぱく質を分解してアミノ酸を合成したり、別のアミノ酸に組替える酵素を助ける補酵素の主役です。

γ-アミノ酪酸(GABA)の合成、脳の松果腺から分泌される睡眠ホルモンメラトニン、快感をつかさどる神経伝達物質
ドーパミン、過剰な興奮や衝動・抑うつ感を軽減する神経伝達物質セロトニンの合成を助けます。
  

ビタミンB7(ビオチン)

内臓、オートミール、卵黄、醤油、きのこ、バナナ、ピーナッツ、醸造用イーストなどに多く含まれます。
タンパク質、脂肪および炭水化物の新陳代謝で補酵素として働きます。

( 参 考 )

1日8〜16 mgの大量ビオチン摂取により糖尿病患者の血糖値を下げ、神経障害を防ぐ可能性が報告されています。*1, 2
1日2.5mgの大量ビオチン摂取臨床試験でダメージ爪のグループの2/3の人に改善効果があったと報告されています。*3
  

ビタミンB9(葉酸)

葉野菜、豆類、レバーなどに多く含まれます。
葉酸はビタミンB12と共に赤血球中の核酸、遺伝情報の蓄積・保存を担う核酸(DNA)、情報処理を担うリボ核酸(RN
A)の合成やたんく質の合成を担う酵素の補酵素として働きます。

従って胎児の成長(細胞の分裂・増殖・成熟)や免疫体などの増殖に不可欠とされています。
  

ビタミンB12(コバラミン)

卵、肉、家禽、魚などに多く含まれます。
赤血球の中の核酸(DNA)を合成する葉酸の働きを助け、気分を高揚させる物質SAMe(SアデノシルLメチオニン)の生産
をする酵素の働きを助ける補酵素です。神経細胞の核酸や、たんぱく質、脂質の合成を補助、修復して精神安定、集中力
、記憶力向上などに係ります。

また葉酸とビタミンB6と共に骨粗鬆症やアルツハイマー、心筋梗塞、脳梗塞のリスクを増加させるホモシステインレベル
の制御をする働きをします。
  

DMAE(2-ジメチルアミノエタノール)

DMAEは、脳内で作り出される化学物質で、記憶や学習に関わる神経伝達物質アセチルコリンの前駆体DMAEを摂取する
ことでアセチルコリンの脳内レベルを増加させる可能性があると言われています。

DMAE600mgを1日3回、4週間にわたり、老人性認知症の人達に与えた実験が行われ、記憶力向上は観測されなかったが
、一部の人達の行動力に明らかな改善効果が観測されたと報告されています。 *4 

しかしアルツハイマーの人達に行われた二重盲検試験では期待する効果は全く観測されなかったと報告されています。*5
そしていくつかの実験データでDMAEの摂取で抗精神病薬の副作用のひとつである 遅発性ジスキネジアの症状を改善した
報告がありますが、*3  二重盲検試験では、大半の結果はDMAEが偽薬に比べて有効性は示さなかった、つまり改善効果
は確認されなかったと報告されています。 *6
  

トウゲシバエキス(huperzia serrata ) 、 フペルジンA

トウゲシバは、中国原産で東南アジアに分布するヒカゲノカズラ科のシバ植物です。
トウゲシバから抽出されるフペルジンAが、記憶、認知、学習能力強化、行動障害、加齢性記憶障害などの改善をサポー
するとされています。
                                
フペルジンAについて
  

ホスファチジルセリン

ホスファチジルセリンは、大豆や卵黄に含まれるレシチン中に少量が存在しますが、食事でとれる量は微量なのに、リン
脂質から体内で生産されるホスファチジルセリン量は、加齢とともに低下するので、50歳以上の認知症予防にホスファチ
ジルセリン摂取が有効だといわれています。

ホスファチジルセリンは、全身の神経細胞膜に存在していますが、特に脳の神経細胞膜に集中しています。
脳の神経細胞膜をつくっているリン脂質(レシチン)の約10%にホスファチジルセリンが存在し、細胞膜内に栄養素を取
込んだり、細胞膜内から老廃物を排出する働きをして脳の記憶や学習、思考などの働きに重要な役割を果たしています。

牛由来のホスファチジルセリンを1日に200〜500mg摂取する試験研究で認知機能への改善効果が報告されています。
ほとんどの研究報告では、1日あたり300mgのホスファチジルセリンを使用しています。
動物による実験研究で、大豆由来のホスファチジルセリンが牛由来のホスファチジルセリンと同等の効果をもつことが報
告されています。 *7, 8, 9
  

参考資料

*1.Coggeshall JC, Heggers JP, Robson MC, Baker H. Biotin status and plasma glucose in diabetics. Ann NY Acad Sci 1985;447:389-93.

*2.Koutsikos D, Agroyannis B, Tzanatos-Exarchou H. Biotin for diabetic peripheral neuropathy. Biomed Pharmacother 1990;44:511-4.

*3.Hochman LG, Scher RK, Meyerson MS. Brittle nails: response to daily biotin supplementation. Cutis 1993;51:303-5

*4. Wilkinson TJ, Hanger HC, George PM, Sainsbury R. Is thiamine deficiency in elderly people related to age or co-morbidity Age
Ageing 2000;29:111-6.

*5. Shamir R, Dagan O, Abramovitch D, et al. Thiamine deficiency in children with congenital heart disease before and after
corrective surgery. JPEN J Parenter Enteral Nutr 2000;24:154-8.

*6. Heap LC, Peters TJ, Wessely S. Vitamin B status in patients with chronic fatigue syndrome. J R Soc Med 1999;92:183-5.

*7. Furushiro M, Suzuki S, Shishido Y, et al. Effects of oral administration of soybean lecithin transphosphatidylated
 phosphatidylserine on impaired learning of passive avoidance in mice. Jpn J Pharmacol 1997;75:447-0.

*8. Sakai M, Yamatoya H, Kudo S. Pharmacological effects of phosphatidylserine enzymatically synthesized from soybean lecithinon
brain functions in rodents. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo) 1996;42:47-54.

*9. Blokland A, Honig W, Brouns F, et al. Cognition-enhancing properties of subchronic phosphatidylserine (PS) treatment in
middle-aged rats: comparison of bovine cortex PS with egg PS and soybean PS. Nutrition 1999;15:778-83.








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