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| ** セントジョーンズワート ** | ||||||||||||||||||
| (セイヨウオトギリソウ) | ||||||||||||||||||
![]() セントジョーンズワート |
気分の落ち込み、無気力、不安、不眠、ストレス感などの状態は、脳内の神経伝達物質の分泌不足が原因の一つといわれています。 セントジョーンズワート成分のヒペリシンは、脳内の神経伝達物質の分泌を正常にして上記の悪い状態を改善します。 気分が明るくなってストレス感も消失します。 |
![]() セントジョーンズワート ティー |
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セントジョーンズワート サプリメント |
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| ☆ | 和名 : セイヨウオトギリソウ 分類 : オトギリソウ科 | |||||||||||||||||
| ☆ | 学名 : Hypericum perforatum | |||||||||||||||||
| ☆ | 生育場所と使用部分 | |||||||||||||||||
セントジョーンズワートはヨーロッパが原産で、現在は世界中に分布し、商業用として主にヨーロッパとアメリカで栽培されています。 開花時期に地上部分を収穫してティーやサプリメントに使用します。 |
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| ☆ | モノアミン仮説 | |||||||||||||||||
脳内のモノアミンの欠乏がうつを発症させるという仮説があります。 神経細胞と神経細胞の隙間(シナプス)に神経伝達物質であるモノアミンが欠乏すると抑うつ症状が起こるという説です。 セントジョーンズワートにはヒペリシン、ジアントロン、フラボノイド類、キサントン、およびヒペルフォリンなどの成分が含まれています。*1 ヒペリシンはセントジョーンズワートの葉や花にある小さな赤黒い油に濡れたような点の部分に含まれる色素成分です。 そのヒペリシンが脳内モノアミン(神経伝達物質ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン)を増やすはたらきをするといわれ、*2 テストでもモノアミンが増えるとうつが改善します。 但し、この仮説では解明されない症状もあり、最新研究では、ヒペリシン以外のヒペルフォリンやフラボノイド類が研究対象になっています。*3,4,5 試験管テストでは、セントジョーンズワートエキスが脳内モノアミンの量を増やす抗うつ作用が確認され、*6 この作用はヒペリシンのはたらきによると説明されています。*7 実際に抗うつ薬の服用でセロトニンやノルアドレナリンが増えることによってうつが改善します。但し、この仮説で解明されていないこともあります。 例えば 1. モノアミンが枯渇しても必ずしも全員がうつ病にならない 2. モノアミンを増やすはたらきがない抗うつ剤がある (iprindole,mianserin など) 3. 抗うつ剤を投与して二週間位たたないとうつ症状が改善されない 。即効性がない。 これらの矛盾点からヒペリシン以外のヒペルフォリンやフラボノイド類などの研究がされています。 ただモノアミン仮説には、脳内のメカニズムを解明する上で符号することが多いので、現在でもこの仮説を基にさまざまな研究がすすめられています。 |
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| ☆ | うつ病の原因 | |||||||||||||||||
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うつ病の原因に明確な答えはありませんが、ストレスが大きな原因の一つだとされています。 職場や仕事のストレスあるいは家庭の夫婦問題や子供の悩み、産後の環境変化、嫁姑との不仲などのストレスが原因になることもあります。 セントジョーンズワートに関する研究ではヨーロッパ、特にドイツがトップです。 ドイツでは医学博士による数多くの臨床試験が行なわれ、うつ症状の治療効果と安全性について多くの検証がされました。 現在セントジョーンズワートを抗うつ薬として認可して使用しています。 軽・中程度のうつ症に対して、その処方数は年間約300万件に達するといわれています。 実際の処方薬は、4%という高濃度のヒペリシンが含まれるセントジョーンズワートエキスが使用されます。 アメリカでも抗ストレスサプリメントとして販売され、全土で700万人が利用しているといわれています。 アメリカでは糖尿病でインスリンを使用中の患者が500万人だそうですから、700万人というのはかなり普及数です。 日本では長い間、抗不安薬(精神安定剤)が中心で多くの病院で処方されました。 それは国内でモノアミンを補う抗うつ薬として使用されていた半数以上のものが、副作用の強い3環系抗うつ薬だったために、抗不安薬(精神安定剤)が多用されました。 1999年、2000年頃から副作用の少ないSSRI、SNRIが認可され、その後これらの抗うつ薬が使用されるようになりました。 最近では、精神安定剤だけの服用を続けるとうつ病を長期化させることがわかってきて、抗うつ薬の服用が増えてきました。 それでも病院の処方が抗不安薬(精神安定剤)だけということもありますから、1種類は抗うつ薬を服用するようにお薦めします。 セントジョーンズワートエキスサプリメントで効果が出るまでに4〜6週間ほどかかりますが、通常の抗うつ薬のような副作用も少ないので安心です。 |
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| ☆ | 脳内モノアミン | |||||||||||||||||
■セロトニン シナプスの隙間のセロトニンが低下すると感情や食欲、性欲、睡眠の障害が出やすくなります。 ヒペリシンは、セロトニン・トランスポーターとよばれる神経伝達物質の再吸収ポンプのはたらきを抑えてセロトニンの濃度を上げます。 ■アドレナリン ストレスが繰り返しかかると脳幹からノルアドレナリンの分泌が減少してきて、ノルアドレナリン神経の活動が低下して、目覚めが悪くなったり、集中力、記憶力が低下したり、意欲の低下が起こりやすくなります。 ヒペリシンは、ノルアドレナリンの分泌を適正にするはたらきをします。( 危険を感じたりするとノルアドレナリンの分泌が増加して不安や恐怖といった精神状態が作り出されます。) ■ドーパミン ドーパミンの分泌が不足すると、 憂うつでもの悲しい気分、何ごとにも興味がわかず楽しみが得られないなどの症状が出ます。 ヒペリシンは、適度に神経の興奮を促して幸福感、快感と陶酔感などを取り戻す作用をします。 現状セントジョーンズワートの抗うつ作用は、明確にされていない部分もありますが、抗うつ治療薬に比べて安価で副作用が少なく安全で、お医者さんの処方なしで入手できるなどの利点があります。 |
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| ☆ | セントジョーンズワートのチェックリスト | |||||||||||||||||
| 等 級 | 用 途 | |||||||||||||||||
| 第2級 | うつ、 季節型障害( 秋から冬の間の5ヶ月ほどうつ状態になるもの ) |
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| その他 | 不安感、口唇ヘルペス、耳の感染症、HIV、感染症、更年期障害、 大腸炎、切り傷 |
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| 第 1級 : 信頼性の高い臨床試験による検証データがあり非常に効果が高いもの 第 2級 : 試験管あるいは動物実験で効果があるとされているもの あるいは効果があるとされているもの その他 : 主にハーブを使用した民間療法に使用されているもの 臨床試験による検証データがあり効果があるとされているもの |
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| ☆ | 臨床試験 | |||||||||||||||||
ドイツでヒペリシン0.9mg( 0.3% )含有セントジョーンズワート300mgを使用した一連の臨床試験が行われています。 1993年ドイツで4週間の期間で行なわれた臨床試験(Woelk博士)では、ストレス症状、うつ症状に悩む3,250名に対して、1日300mgを3回摂取させる試験が行なわれました。 結果は82.8%が"症状改善"あるいは"症状がなくなった" との申告に対して、医師による診断でも79.9%が"症状改善"あるいは"症状がなくなった" という内容でした。 同様1993年ドイツで、偽薬を混ぜた二重盲検法試験(Hansgen博士)が行なわれました。 6週間の試験期間で、72名の半数がセントジョーンズワート300mg、他の半数が偽薬を1日3回摂取する方法でした。 結果はセントジョーンズワートを摂取した81%に症状の改善がみられ、偽薬グループの症状の改善は26%でした。 1994年にドイツで合成抗うつ薬イミプラミンとセントジョーンズワートの比較試験(Vorbach博士)が行なわれました。 6週間の試験期間で、135名の半数がセントジョーンズワート300mg、他の半数はイミプラミン25mg(合成抗うつ薬)を1日3回摂取する方法で行われました。 結果はセントジョーンズワートを摂取した88%が"症状改善" と回答したのに対して、イミプラミンを摂取した78%が"症状改善" との回答であり、セントジョーンズワートが抗うつ薬と同等の効果をもつことが確認されました。 |
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| ☆ | 摂取方法 | |||||||||||||||||
うつの症状改善には、1日あたりセントジョーンズワートエキス500〜1,050mgを摂取するのが標準とされています。*8,9,10 軽度のうつであれば、結果がよければ二週間位で効果がでてきます。いつ摂取を終了するかはお医者さんに相談してください。 中程度以上のうつには、摂取量を増やして治療を行いますが、その場合には最初からお医者さんの指導で行なうようにした方がいいでしょう。 |
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| ☆ | 安全性 | |||||||||||||||||
セントジョーンズワートエキスと抗うつ薬の副作用を比較するために、14件の偽薬を混ぜた二重盲検試験の報告があります。 内容は14件中の7件は全く副作用は起こらず、2件は不明。残り5件には合計7つのの軽い副作用の報告があります。*11 副作用の内容は、腹痛、疲労、かゆみ、眠れない、吹き出物、発疹などですが、その副作用の内容は偽薬を摂ったときと比較しても差がなく、精神的な思い込みによる影響でありセントジョーンズワートエキスそのものの副作用ではありませんでした。 他にもセントジョーンズワートと抗うつ薬の副作用を比較する他の7件の臨床試験の報告がありますが、いずれもセントジョーンズワートによる副作用の方が、抗うつ薬より小さいという結果になっています。 セントジョーンズワートに含まれているピペリシンには、紫外線を強く吸収して、体内の光感受性を促進する性質がありますから、セントジョーンズワートを多量に摂って日光に当たると、皮膚炎を起こす場合があるといわれています。ですから外用したり、多量に摂った後は、直射日光に当たらないようにする必要があります。*12 皮膚炎を起こしてひどい水ぶくれができた3つの報告の内容は、連日セントジョーンズワートを多量に摂って常用しているのに不用意に日焼けをしたことが原因だと報告されています。*13 1日あたりセントジョーンズワートエキス500mgを4週間摂取を続けている女性が、露出した肌の日焼け範囲に炎症を起こしたケースが報告されています。*14 セントジョーンズワートによる光感受性の促進、反応の強さは人によって差があります。このケースは稀に起こった方の例で、大半の人の場合はこの程度の摂取では炎症を起こすようなことはありません。 躁鬱病や躁病の病歴がある人あるいはその恐れのある人はセントジョーンズワートエキスの使用を避けてください。*15,16,17,18 ただ1件だけセントジョーンズワートを摂取した56歳の男性が、高血圧になったという例が報告されています。*19 セントジョーンズワートには、薬物代謝酵素(シトクロムP450 3A4)を刺激して、そのはたらきを高めて薬の効き目を半減させる恐れがありますので他の薬と同時に摂取しないようにした方がいいでしょう。*20 念のため、HIV治療薬、強心薬、免疫抑制剤、血液凝固阻止薬、ピル、気管支拡張薬、抗てんかん薬、ぜんそく治療薬、抗不整脈薬などの医薬品との併用は控えた方がよさそうです。 |
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| ☆ | 参考1. うつ状態の症例 | |||||||||||||||||
■うつの気分 憂うつでもの悲しいような気分、物事に興味や楽しみが減り、ときどきひどく不安や焦燥感を感じて,ちょっとした失敗にひどく自責感や後悔を感じ、朝気分がのらず調子がでなくて、午後から夕方にかけて上向くといった気分の日内変動がみられることが多い。 ■思考異常 思考が渋滞し、自分自身を過小評価したり、悲観的になって取り越し苦労をする。躁状態の誇大妄想に対比して微小妄想になる。 ■意欲・行動異常 表情に生気がなく、動作がのろのろ、口数も少ない。わずかな選択や決定に手間どり、重症になると動きの停止した抑うつ性昏迷の状態になる。逆に不安や焦燥感が強いと、落ち着かず徘徊することもある。また強い絶望感や無力感から、希死念慮が出現し自殺企図に至ることがある。 ■身体症状異常 不眠、とくに早朝覚醒や熟睡感の喪失、全身倦怠感、頭重感、胸内苦悶、息苦しさ、便秘、口渇、寝汗、性欲減退、月経不順などが起こる。 |
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| ☆ | 参考2. うつの診断基準例 | |||||||||||||||||
1. 抑うつ気分 2. 興味または喜びの喪失 3. 体重減少(あるいは体重増加) 4. 不眠(あるいは過眠) 5. 精神運動静止または焦燥 6. 易疲労性 7. 無価値感または罪責感 8. 思考力減退または決断困難 9. 死についての反復思考 A) 上記症状のうち1.と2.を含む5つの症状が同時に2週間存在し、病前の機能の障害を起こしていること。 B) 器質性障害や薬物の作用による障害などでないこと。 |
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*1. Gruenwald J. Standardized St. John’s wort clinical monograph. Quart Rev Nat Med 1997;Winter:289-99. *2. Suzuki O, Katsumata Y, Oya M. Inhibition of monoamine oxidase by hypericin. Planta Med 1984;50:272-4. *3. Holzl J, Demisch L, Gollnik B. Investigations about antidepressive and mood changing effects of Hypericum perforatum. Planta Med 1989;55:643. *4. Chatterjee SS, Koch E, Noldner M, et al. Hyperforin with hypericum extract: Interactions with some neurotransmitter systems. Quart Rev Nat Med 1997;Summer:110. *5. Calapai G, Crupi A, Firenzuoli F, et al. Effects of Hypericum perforatum on levels of 5-hydroxytryptamine, noradrenaline and dopamine in the cortex, diencephalon and brainstem of the rat. J Pharm Pharmacol 1999;51:723-8. *6. Muller WE, Rolli M, Schafer C, Hafner U. Effects of hypericum extract (LI 160) in biochemical models of antidepressant activity. Pharmacopsychiatry 1997;30(suppl):102-7. *7. Muller WE, Singer A, Wonnemann M, et al. Hyperforin represents the neurotransmitter reuptake inhibiting constituent of hypericum extract. Pharmacopsychiatry 1998;31(suppl):16-21. *8. Brown DJ. Herbal Prescriptions for Better Health. Rocklin, CA: Prima Publishing, 1996, 159-65. *9. Woelk H. Comparison of St. John’s wort and imipramine for treating depression: Randomized controlled trial. BMJ 2000;321:536-9. *10. Philipp M, Kohnen R, Hiller KO. Hypericum extract versus imipramine or placebo in patients with moderate depression: randomized multicenter study of treatment for eight weeks. BMJ 1999;319:1534-9. *11. Ernst E, Rand JI, Barnes J, et al. Adverse effects profile of the herbal antidepressant St. John’s wort (Hypericum perforatum L.) Eur J Clin Pharmacol 1998;54:589-94. *12. Brockmoller J, Reum T, Bauer S, et al. Hypericin and pseudohypericin: Pharmacokinetics and effects on photosensitivity in humans. Pharmacopsychiatry 1997;30(suppl):94-101. *13. Lane-Brown MM. Photosensitivity associated with herbal preparations of St. John’s wort (Hypericum perforatum). MJA 2000;172:302[Letter]. *14. Bove GM. Acute neuropathy after exposure to sun in a patient treated with St John’s Wort. Lancet 1998;352:1121-2 [letter]. *15. Nierenberg AA, Burt T, Matthews J, Weiss AP. Mania associated with St. John’s wort. Biol Psychiatry 1999;46:1707-8. *16. Moses EL, Mallinger AG. St. John’s wort: Three cases of possible mania induction. J Clin Psychopharmacol 2000;20:115-7. *17. O’Breasail AM, Argouarch S. Hypomania and St John’s wort. Can J Psychiatry 1998;43:746?7 [letter]. 18. Schneck C. St. John’s wort and hypomania. J Clin Psychiatry 1998;59:689 [letter]. *19. Zullino D, Borgeat F. Hypertension induced by St. John's Wort: a case report. Pharmacopsychiatry. 2003;36:32. *20. Markowitz JS, Donovan JL, DeVane CL, et al. Effect of St John's wort on drug metabolism by induction of cytochrome P450 3A4 enzyme. JAMA 2003;290:1500-4. |
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