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** 大豆イソフラボン **
豆腐、納豆、煮豆などに含まれているのはグリコシド型イソフラボンです。分子量が大きいために腸内細菌の酵素によって分解されないと吸収されません。腸内細菌には個人差があるため吸収性に個人差がでます。

一方アグリコン型イソフラボンは大豆食品の中では唯一味噌に含まれてます。分子量が小さくより早く効率的に吸収されます。
実は女性ホルモンのエストロゲン様作用を持つ物質とされているのはアグリコン型イソフラボンです。

一日に必要なイソフラボンの摂取量は40r程度です。これはおよそ味噌汁15杯に相当します。
効率的にイソフラボンを摂取するのであればアグリコン型イソフラボンが含まれているサプリメントが有利です。
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成分とそのはたらき

大豆には、タンパク質、イソフラボン、サポニン、および植物ステロールが含まれています。

大豆のたんぱく質は、動物性タンパク質に相当する栄養のある植物性タンパクであり、必須アミノ酸も含み、脂肪分は少なく、コレステロールを含んでいません。

欧米では、日本人の長寿、そして骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の発生率の低さの秘密を日本人が大豆イソフラボンをよく食べているからだと考えています。

1991年国費予算で米国立がん研究所(NCI)が、大豆イソフラボンの抗がん効果の研究に着手しました。

世界各国で盛んにイソフラボンの研究がされました。

欧米の研究者が女性の健康支援に有効だと考えている大豆イソフラボンには、ゲニステイン、ダイジェニンなと゜と更年期の女性ホルモンの分泌が低下を補うフィト(植物性)エストロゲンが豊富です。

40代に入った女性は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下し、のぼせ、ほてり、発汗、動悸などの更年期障害が起こります。植物性エストロゲンは、体内で女性ホルモン(エストロゲン)と同様の作用をして、女性ホルモンに関係するいろいろな症状をを軽減します。

更年期障害には個人差がありますが、のぼせ、ほてり、発汗、動悸、めまい、冷え性、憂うつ感、焦燥感、不眠、耳鳴り、記憶力・判断力の低下、しびれ、下痢、頻尿、肩こり、腰痛、全身倦怠感などの症状があります。

さらに閉経後の女性は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に低下します。
女性ホルモンは骨からカルシウムが流出するのを防いでいますので、女性ホルモンが減少すると急激に骨量が減少するということになります。そのために骨粗鬆症が発症しやすい状況になります。

植物性エストロゲンは、女性ホルモンの代わりにカルシウムが骨から溶け出すのを防ぎますから、骨粗鬆症の予防や改善に効果があるといわれています。

動物実験で卵巣を摘出した雌のラットに大豆イソフラボンを長期投与すると、骨密度と骨の強度が向上することが確認されています。

現状では人で大豆イソフラボンを長期間摂取して骨粗鬆症に対する効果を臨床研究した報告はありません。

イソフラボンは、エストロゲンが不足している時(更年期、生理不順、骨粗しょう症、前立腺ガンなど)にはそれを補い、エストロゲンが過剰な時(乳ガン、子宮ガンなど)はその働きを抑えます。

つまりイソフラボンは女性ホルモンの欠乏を補ない、女性ホルモンの分泌過剰を抑える方向に働きますから、女性ホルモン過剰が引き金となる乳がんの予防が期待できます。 乳がんと同じようにホルモン依存型である前立腺がん、子宮がんに対しても、イソフラボンは有効だろうと考えられています。

イソフラボンは血液中の善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールを増やすことで悪玉コレステロールを減らす作用があります。この働きはコレステロールを下げて動脈硬化を予防します。

大豆イソフラボンの効力は本物の女性ホルモンのエストロゲンの1000分の1程度で、作用が穏やかです。 天然成分であり、副作用の心配はないといわれています。


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大豆イソフラボンの研究と臨床試験報告

大豆の中に含まれるイソフラボン、主にゲニステインとダイゼインの抗酸化作用や植物性(フィト)エストロゲンの働きが注目されて研究されました。*1

大豆イソフラボン中のゲニステインががんに栄養を補給して成長させる新脈管の形成、成長を抑えると報告されています。*2

また、大豆イソフラボンには、前立腺や毛根でテストテスロン(DHT)を活性する5α-リダクターゼという還元酵素の働きを抑制することが発見されました。*3

5α-リダクターゼという還元酵素、5α-還元酵素は、前立腺や毛包などに存在し前立腺拡大や男性型脱毛症の直接の原因となるジヒドロ・テストステロン(DHT)を、男性ホルモンであるテストステロン(TS)から生み出す物質です。

5α-還元酵素の働きを抑制できるということは前立腺拡大と男性型脱毛症への有効な治療が期待できます。

大豆イソフラボンは、ホルモン依存性の乳がんや前立腺がん癌のリスクを減少させるかもしれません。
26件の動物実験で、約65%の例で大豆イソフラボンのがん抑制効果が確認されています。*4

また、人体実験で大豆イソフラボンの有効な作用が確認されています。*5,*6

しかし、人での臨床試験は行われていませんので、最終的な結論をだすには至っていません。*7

38件の研究報告を分析すると、89%の研究例でコレステロール値を下げる効果が報告されています。
また1/2カップの大豆を食べることで平均23mgコレステロール値が減少しています。*8

大豆がどの位コレステロール値を下げるかについては議論の余地がありますが*9、それでもイソフラボンが有効な成分であることには間違いなさそうです。*10

女性ホルモンであるエストロゲンのように副作用の心配のない大豆イソフラボンの植物性エストロゲンは中年女性の更年期障害を軽減します。

一日あたり大豆たんぱく60gを12週間摂取する二重盲検試験では、ほてり患者数の変化を集計したところ偽薬グループで30%減、大豆たんぱくグループで45%減という結果が得られました。*11

さらに大豆イソフラボンは、閉経前の女性のホルモンレベルを整える働きが確認されています。*12

また動物研究では大豆イソフラボンが骨粗鬆症予防に有効であることが確認されています。*13

閉経後の女性を対象にした二重盲検試験では、1日あたり90mgのイソフラボンを含む40gの大豆たんぱく粉を摂取すると背骨の中からカルシウムの流出が抑制されたことが確認されました。*14

このように大豆イソフラボンが骨粗鬆症の予防効果は予想されますが、現状人で長期間摂取したときの骨粗鬆症に対する効果について臨床報告はありません。


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大豆イソフラボンの用途チェック
等 級 用    途
第1級 更年期障害、高コレステロール
第2級 高血圧、骨粗鬆症
その他 腟炎 
第 1級 : 信頼性の高い臨床試験による検証データがあり非常に効果が高いもの
第 2級 : 試験管あるいは動物実験で効果があるとされているもの
        あるいは効果があるとされているもの 
その他 : 主にハーブを使用した民間療法に使用されているもの
        臨床試験による検証データがあり効果があるとされているもの
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アグリコン型イソフラボン

豆腐1丁で植物性エストロゲンの最大0.05rの効果が期待できそうですが、実際は吸収率の問題でさらにその10分の1以下になるといわれてます。

植物中のイソフラボンは、ほとんどが糖と結合した配糖体として存在してます。
このようなイソフラボンをグリコシド型といいます。
一方糖と結合していないイソフラボンをアグリコン型といいます。

アグリコン型イソフラボンは、植物に含まれている量は微量です。

豆腐、納豆、煮豆などに含まれているのはグリコシド型イソフラボンです。分子量が大きいために腸内細菌の酵素によって分解されないと吸収されません。腸内細菌には個人差があるため吸収性に個人差がでます。

一方アグリコン型イソフラボンは大豆食品の中では唯一味噌に含まれてます。分子量が小さくより早く効率的に吸収されます。
実はエストロゲン様作用を持つ物質とされているのはアグリコン型イソフラボンです。

一日に必要なイソフラボンの摂取量は40r程度です。( およそ味噌汁15杯に相当 )
効率的にイソフラボンを摂取するのであればアグリコン型イソフラボンが含まれているサプリメントが有利です。

イソフラボンを一日に5〜10gなど過剰に摂取すると副作用の危険もあるので注意してください。

妊娠中や生理中はエストロゲンの分泌量が多くなっているため控えた方が良さそうです。


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参考資料

*1. Wei H, Bowen R, Cai Q, et al. Antioxidant and antipromotional effects of the soybean isoflavone genistein. Proc Soc Exp Biol Med 1995;208:124-9.

*2. Fotsis T, Pepper M, Adlercreutz H, et al. Genistein, a dietary-derived inhibitor of in vitro angiogenesis. Proc Natl Acad Sci 1993;90:2690-4.

*3. Evans BA, Griffiths K, Morton MS. Inhibition of 5 alpha-reductase in genital skin fibroblasts and prostate tissue by dietary lignans and isoflavonoids. J Endocrinol 1995;147:295-302.

*4. Messina MJ, Persky V, Setchell KD, Barnes S. Soy intake and cancer risk: a review of the in vitro and in vivo data. Nutr Cancer 1994;21:113-31.

*5. Adlercreutz H, Markkanen H, Watanabe S. Plasma concentrations of phyto-oestrogens in Japanese men. Lancet 1993;342:1209-10.

*6. Lee HP, Gourley L, Duffy SW, et al. Dietary effects on breast-cancer risk in Singapore. Lancet 1991;337:1197-200.

*7. Messina MJ. Legumes and soybeans: overview of their nutritional profiles and health effects. Am J Clin Nutr 1999;70:439S-50S.

*8. Anderson JW, Johnstone BM, Cook-Newell ME. Meta-analysis of the effects of soy protein intake on serum lipids. N Engl J Med 1995;333:276-82.

*9. Potter SM. Overview of proposed mechanisms for the hypocholesterolemic effect of soy. J Nutr 1995;125:6065?115.

*10. Crouse JR 3rd, Morgan T, Terry JG, et al. A randomized trial comparing the effect of casein with that of soy protein containing varying amounts of isoflavones on plasma concentrations of lipids and lipoproteins. Arch Intern Med 1999;159:2070-6.

*11. Albertazzi P, Pansini F, Bonaccorsi G, et al. The effect of dietary soy supplementation on hot flushes. Obstet Gynecol 1998;91:6-11.

*12. Cassidy A, Bingham S, Setchell KDR. Biological effects of a diet of soy protein rich isoflavones on the menstrual cycle of premenopausal women. Am J Clin Nutr 1994;60:333-40.

*13. Anderson JJB, Ambrose WW, Garner SC. Biphasic effects of genistein on bone tissue in the ovariectomized, lactating rat model (44243). Proc Soc Exp Biol Med 1998;217:345-50.

*14. Potter SM, Baum JA, Teng H, et al. Soy protein and isoflavones: Their effects on blood lipids and bone density in postmenopausal women. Am J Clin Nutr 1998;68(suppl):1375S-79S.



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