** 前立腺肥大症 ***
( 前立腺肥大症サプリメントとハーブ )*
前立腺肥大症は40〜50代頃から男性に見られます。前立腺が肥大
して尿道が圧迫され狭くなることで排尿障害が起こります。
男性の老化現象の一つかも知れません。

60歳を過ぎると、半数以上の人が夜間頻尿と放尿力の低下を訴え、
65歳前後で治療を開始する人が多くなります。
80歳までには80%の人が発症するといわれています。
ベータシトステロール
375mgコンプレックス
120粒
ソーパルメットエキス
320mg 60粒

運動する

前立腺は男性の膀胱から尿道につながる首の部分を囲む栗の実大の組織で、主な働きは精液の一部、前立腺液を分泌する
ことです。
前立腺肥大症は、前立腺ガンとは違って良性の増殖ですから生命にかかわるような病気ではありませんが、放っておくと
尿が全く出なくなる症例も発生しています。また尿路感染症や腎臓障害などの病気を引き起こすこともあり注意が必要で
す。

普段から体を積極的に動かす運動をしている男性は、前立腺肥大の発症率が低いといわれています。実際に前立腺肥大の
研究で、運動すれば前立腺肥大の発症率が低下したり、症状が改善されることが報告されています。 *1
ただ歩く程度の運動でも効果があるということです。
1週間に2〜3時間歩いた男性と歩かなかった男性を比べたデータですと、発症率が25%下がるそうです。

進行度

日本で前立腺肥大進行度は、次の3病期に分類されています。

第1病期(膀胱刺激期
  夜間トイレに行く回数が多くなる、尿の勢いがない、尿がすぐ出ない、少ししか出ない、時間がかかる
  (排尿障害)などの症状が出てきます。

第2病期(残尿発生期
  尿をした後もすっきりとせず残っているような感じがする(残尿感)といった症状が出てきます。

第3病期(慢性尿閉期
  昼夜を問わずトイレに行く回数が増えて、排尿にかかる時間が長くなり、一回の排尿に数分かかるよう
  になります。時には尿が全く出なくなってしまうこともあります(尿閉といいます)。

有効なサプリメントとハーブ

OPCは、いろいろな植物に共通して含まれている成分です。特に松の樹皮、ぶどうの種子、およびぶどうの皮などに豊富
です。その他、ビルベリー、クランベリー、干し黒ぶどう、緑茶、紅茶などにも含まれています。
OPCエキスは、単独あるいは他の成分と混合してカプセルや錠剤のサプリメントとして販売されています。

前立腺肥大症に有効なサプリメントとハーフ゛
  
等 級 サプリメント ハーブ
第1級   フィト(植物)ステロール
  ライ麦花粉エキス 
   ソーパルメット(ノコギリヤシ)エキス
第2級   アミノ酸
   (アラニン、グルタミン酸、グリシン)
   にんにく、ネトル、かぼちゃの種
   ビゲウム
その他   アマニ油、亜鉛            ブナ
第1級第 1級 : 信頼性の高い臨床試験による検証データがあり非常に効果が高いもの
第1級第 2級 : 試験管あるいは動物実験で効果があるとされているもの
第1級第 2級 : あるいは効果があるとされているもの
第1級その他  : 主にハーブを使用した民間療法に使用されているもの
第1級第 2級 : 臨床試験による検証データがあり効果があるとされているもの 

前立腺肥大症に有効なサプリメントとハーブの効果
フィトステロール

植物の含むフィトステロールが男性の前立腺肥大の治療に役に立つことがわかっています。
200人の前立腺肥大の男性を対象にフィトステロール20mgを1日3回与えるグループと偽薬を与えるグループの6ヶ月後
の比較をした臨床試験で、フィトステロールの排尿改善効果が確認されています。 *2
他の真薬、偽薬グループによる臨床試験では、フィトステロールを1日あたり130mgを与えたグループに症状改善効果が
あったと報告されています。 *3

ソーパルメット

ヨーロッパの多くの国で、前立腺肥大症治療の標準処方薬にソーパルメットベリー( ノコギリヤシの実 )脂肪酸エキスが
よく使われます。

公開されたソーパルメットエキスを定期的に摂る前立腺肥大症に対する臨床試験で症状改善が報告されています。 *4
その臨床試験では、1日あたり80〜95%ソーパルメットベリー脂肪酸エキス320mgを摂取しています。

症状改善の理由は、テストテスロンを前立腺細胞を肥大させるDHT(ディハイドロテストステロン)に変換する5アルファ
還元酵素の活動をソーパルメットベリー脂肪酸エキスが阻止するのではないかとされています。 *5

他のドイツで3年間行われた研究では、ソーパルメットベリー脂肪酸エキス1回160mgを1日2回摂取した結果、前立腺
肥大男性の73%に尿の出、夜間頻尿などの症状改善に効果が確認されたと報告しています。
*6

ライ麦花粉エキス

ライ麦花粉エキス摂取の臨床試験でも、前立腺肥大の症状が改善されたことが報告されています。 *7*8*9

ライ麦花粉エキスと偽薬を使用した臨床試験では、ライ麦花粉エキスグループに前立腺肥大症状の改善効果が報告されて
います。 *10*11

ライ麦花粉エキスと偽薬を使用した臨床試験と、アミノ酸混合物と偽薬を使用した臨床試験で効果を比較してみたところ
前立腺肥大症状の改善効果はほぼ同等だったと報告されています。 *12

現在ライ麦花粉以外に花粉を使用した前立腺肥大治療に関する研究報告はありません。

ピジウム

ピジウムとライ麦花粉の前立腺肥大治療効果を比較した臨床試験があります。
それによりますと、ピジウム量1.00に対してライ麦花粉エキス量0.55を用いた条件比較したところ、効果はピゲウム量
1.00に対してライ麦花粉エキスが0.78程度だったという結果が報告されています。つまりライ麦花粉エキスの方がピジ
ウムより効果が大きかったという結論でした。 *13

アミノ酸複合

アミノ酸、アラニン、グルタミン酸を含むサプリメントを、前立腺肥大の男性たちに、1日分トータル760mgを3回に分
けて2週間摂取してもらった後に、3週目からは1日分トータル380mgに減らして3回に分けて3ヶ月間摂取してもらった臨
床試験が行われました。
3ヶ月間の終了後、約半数の人たちの尿の出と夜間頻尿が改善され、尿の出始めるまでの時間が偽薬を摂取した男性たち
に比べ15%短縮されたと報告されています。 *14
同様の内容で行った別の臨床試験でも症状改善報告があります。 *15
アミノ酸複合がどのように作用するのか現段階では解明されていません。

必須脂肪酸

1941年の研究で、19人の前立腺肥大の男性に必須脂肪酸(EHA)サプリメントを摂取してもらった報告があります。 *16
結果、全男性の尿の保有量が減少、69%の男性の夜間頻尿の症状が改善され、19人の男性のうち18人の尿の出が改善さ
れたそうです。
また全男性が前立腺拡大による性欲減退の症状が改善されたという内容も報告されていますが、臨床試験の参加人数が少
数であることからバラツキ範囲の可能性もあるので、さらに多数の臨床試験で確認すべきだとしておきます。 *17

研究発表は少ないが、アマニ油の効果を推奨している研究者もいます。
内容は、最初アマニ油を1日大さじ1杯程度摂ることでスタートし、数ヵ月後から1日小さじ1〜2杯に減らすという方法で
す。
この場合、ビタミンEの体内消費が増えるので、ビタミンEの同時摂取を推奨しています。
アマニ油の効果については、もっと多くの臨床試験が必要だといわれています。

亜鉛

前立腺液には高濃度の亜鉛が含まれています。亜鉛は正常な前立腺機能を維持する働きをします。
19人の前立腺肥大の男性に2ヶ月間1日150mg、その後1日50〜100mgの亜鉛を摂取する研究結果、74%の男性の前立
腺が縮小したという報告があります。*14

しかしこの結果は披検査人数が少ないこともありデータのバラツキの範囲かも知れません。
動物実験で亜鉛注射で前立腺だけを縮小させることができたという報告があります。 *18
亜鉛の使用した研究例は少ないのですが、1日あたり30mg以上の多量の亜鉛を摂るような場合は、体内に銅不足が起こ
ることから1日あたり2〜3mgの銅を同時に摂取することが推奨されています。

参考資料

*1. Platz EA, Kawachi I, Rimm EB, et al. Physical activity and benign prostatic hyperplasia. Arch Intern Med 1998;158:2349-56.

*2. Berges RR, Windeler J, Trampisch HJ, et al. Randomized, placebo-controlled, double-blind clinical trial of beta-sitosterol in
patients with benign prostatic hyperplasia. Lancet 1995;345:1529-32.

*3. Klippel KF, Hiltl DM, Schipp B. A multicentric, placebo-controlled, double-blind clinical trial of ?-sitosterol (phytosterol) for the
treatment of benign prostatic hyperplasia. Br J Urol 1997;80:427-32.

*4. Schneider HJ, Honold E, Mashur T. Treatment of benign prostatic hyperplasia. Results of a surveillance study in the practices
of urological specialists using a combined plant-base preparation. Fortschr Med 1995;113:37-40.

*5. Koch E, Biber A. Pharmacological effects of sabal and urtica extracts as a basis for a rational medication of benign prostatic
hyperplasia. Urologe 1994;334:90-5.

*6. Bach D, Ebeling L. Long-term drug treatment of benign prostatic hyperplasia-results of a prospective 3-year multicenter study
using Sabal extract IDS 89. Phytomedicine 1996;3:105-11.

*7. Horii A, Iwai S, Maekawa M, Tsujita M. Clinical evaluation of Cernilton in the treatment of the benign prostatic hypertrophy.
Hinyokika Kiyo 1985;31:739-45 (in Japanese).

*8. Ueda K, Jinno H, Tsujimura S. Clinical evaluation of Cernilton? on benign prostatic hyperplasia. Hinyokika Kiyo 1985;31:187-91
[in Japanese].

*9. Hayashi J, Mitsui H, Yamakawa G, et al. Clinical evaluation of Cernilton in benign prostatic hypertrophy. Hinyokika Kiyo 1986;
32:135-41 [in Japanese].

*10. Buck AC, Cox R, Rees RW, et al. Treatment of outflow tract obstruction due to benign prostatic hyperplasia with the pollen
extract, cernilton. A double-blind, placebo-controlled study. Br J Urol 1990;66:398-404.

*11. Becker H, Ebeling L. Conservative therapy of benign prostatic hyperplasia (BPH) with Cernilton. Urologe (B) 1988;28:301-6
[in German].

*12. Maekawa M, Kishimoto T, Yasumoto R, et al. Clinical evaluation of Cernilton on benign prostatic hypertrophy-a multiple
center double-blind study with Paraprost. Hinyokika Kiyo 1990;36:495-516 [in Japanese].

*13. Dutkiewicz S. Usefulness of Cernilton? in the treatment of benign prostatic hyperplasia. Int Urol Nephrol 1996;28:49-53.

*14. Damrau F. Benign prostatic hypertrophy: amino acid therapy for symptomatic relief. J Am Geriatr Soc 1962;10:426-30.

*15. Feinblatt HM, Gant JC. Palliative treatment of benign prostatic hypertrophy: value of glycine, alanine, glutamic acid
combination. J Maine Med Assoc 1958;46:99-102.

*16. Hart JP, Cooper WL. Vitamin F in the treatment of prostatic hypertrophy. Report Number 1, Lee Foundation for Nutritional
Research, Milwaukee, Wisconsin, 1941.

*17. Bush IM, Berman E, Nourkayhan S, et al. Zinc and the prostate. Presented at the annual meeting of the American Medical
Association Chicago, 1974.

*18. Fahim MS, Fahim Z, Der R, Harman J. Zinc treatment for reduction of hyperplasia of prostate. Fed Proc 1976;35(3):361.

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx