** 高麗人参 *****
( 朝鮮人参 )***
諸外国で、学名 :Panax ginseng   分類 : ウコギ科
諸外国で、別名 : オタネニンジン****************
諸外国で、アジアジンセンあるいはコーリアンジンセン名で知られて
いる滋養強壮効果があるといわれるウコギ科の植物です。

疲労をとり免疫力、気力、体力、性欲を高め、臨床研究では、EDや
男性不妊の原因になる乏精子症に効果があると報告されています。
高麗人参
  

原産地

原産地は、中国東北部から朝鮮半島にまたがる地域とされ、中国東北部からロシア沿海州の山岳地に自生します。
世界の70%以上が韓国と中国で栽培され、日本でも江戸時代から御種人参(オタネニンジン)の名で栽培され、現在主に
長野県や福島県、島根県などで栽培されています。
  

高麗人参の仲間

高麗人参の有効成分は、ジンセノサイドとトリテルペンサポニンと呼ばれるサポニン群です。
ジンセノサイドは、バイタリティー( 活力、気力、体力、生命力 )、性欲を高め、トリテルペンサポニンは、マクロファー
ジやリンパ球の働きを活性し、免疫力を高めます。
高麗人参と同様にジンセノサイドを主成分とするアメリカニンジン(学名 :Panax quinquefolius)とエゾウコギなどの名
前をもち、エレウテロサイドと呼ばれるサポニン群を主成分に、クロロゲン酸などを含むシベリアニンジン( 学名 :
leutherococcus senticosus
)などもウコギ科の植物です。

シベリアニンジンはシベリアや中国東北部、北海道などに自生し、滋養強壮、抗ストレス効果があるといわれています。
その他トチバニンジン(竹節人参)、サンシチニンジン(田七人参)と呼ばれる人参もウコギ科の植物です。
  

高麗人参の有効作用

高麗人参にはいろいろな有効成分が含まれています。
中でも13種類のジンセノサイド(サポニン群)に、気力、精神力や体力を高める作用があり特にジンセノサイドRg1とRb1成
分が、有効成分だといわれています。*1

その他には、マウスなど動物実験で血糖降下作用が確認されたパナクサンス ( panaxans )、同じく血糖降下や免疫力向上
効果が確認された多糖類などの成分があります。*2 *3
長期間摂取による研究報告の中には、ガンの発症リスクを下げる可能性を示唆したものがあります。*4 *5
実際にU型糖尿患者に、高麗人参を1日200mgを与えた2重盲検試験で、血糖値の降下作用が確認されています。*6
また運動能力をアップするという話がありますが、その効果を確認した臨床試験報告は見当たりません。*7 *8
実験報告では、フィジカル強化、体力増強効果を示唆するものがありますが・・・*9

1日あたり高麗人参80mgとビタミン、ミネラルを一緒に摂取する2重盲検試験で疲労回復効果が確認されています。*10
そして疲労回復とストレス軽減効果が確認されたという報告もあります。*11

厳密な臨床試験が行なわれたわけではありませんが、高麗人参などアダプトゲンハーブには、慢性疲労症候群を和らげる
作用があるといわれています。その理由は、高麗人参が免疫力を高め、副腎皮質刺激ホルモンの分泌を促し、身体の倦怠
感をとったり食欲を増進する働きが確認されているからです。*12

また高麗人参には不妊の原因になる男性の精子数の不足、不活発な精子の運動を活発にする働きがあります。
大人数の不妊男性に1日あたり4gの高麗人参を3ヶ月間摂取させる2重盲検試験で、精子数が増加したり、精子運動が
活発になるはたらきが確認されています。*13

また高麗人参を勃起障害(ED)に使用する研究も行なわれています。
高麗人参を1日1,800mg、3ヶ月間続けて摂取する2重盲検試験で、性欲向上や勃起能力改善が確認されてました。*14
同様に高麗人参900mgずつ1日3回、計2,700mgを8週間継続摂取する2重盲検試験でも同様の好い結果が得られていま
す。*15
  

高麗人参の健康項目
等 級 健 康 項 目
第1級   ED ( 勃起機能の低下 )
第2級   体力、免疫力、乏精子症(男性不妊の原因になる)、気力、ストレス、血糖降下
  てんかん [ サイコ( 柴胡 、ブプレウルム )、芍薬の根、ハンゲの根、桂皮、生姜、
  ナツメの実、アジアスカルキャップの根、甘草などのブレンド ]
その他   エアロビクスなど身体能力、慢性疲労症候群、風邪/咽頭炎、HIV、 感染症、
  インフルエンザ、肺ガン、更年期障害、T型糖尿病
第1級第 1級 : 信頼性の高い臨床試験による検証データがあり非常に効果が高いもの
第1級第 2級 : 試験管あるいは動物実験で効果があるとされているもの
第1級第 2級 : あるいは効果があるとされているもの
第1級その他  : 主にハーブを使用した民間療法に使用されているもの
第1級第 2級 : 臨床試験による検証データがあり効果があるとされているもの 

摂取方法

最新研究で5〜7%のジンセノサイド( サポニン群 )を含む標準化エキスタイプの高麗人参サプリメントが使用されます
。*16
推奨値は、1日あたり200〜500mg程度です。
非標準化エキスタイプの高麗人参の場合は、1日あたり1〜4gの錠剤を摂取するか、2−3mlチンキを1日3回摂取す
る方法が一般に行なわれています。
非標準化エキスタイプの高麗人参を用いる漢方では、2〜3週間継続摂取、2週間摂取休止という具合に、連続摂取でな
く、間に2週間程度摂取しない休止期間をいれる方法が伝統的に行なわれています。

安全性

高麗人参の定量摂取は安全です。過常摂取すると不眠気味になり睡眠不足になることがあります。*17
高麗人参とコーヒーなどのカフェインを同時に摂りすぎると、胃の具合が悪くなる場合がありますのでご注意ください。
女性の方は、長期間継続使用すると生理不順などの症状が起きることがあります。

妊娠中、授乳中の女性の方は、摂取しないようにしてください。
個人差が大きいようですが、高血圧の人は、血圧上昇に注意する必要がありますので使用前にお医者さんに相談してくだ
さい。
処方薬を飲まれている方も薬との相互作用が起こることがありますので使用前にお医者さんに相談してください。

参考資料

*1. Shibata S, Tanaka O, Shoji J, Saito H. Chemistry and pharmacology of Panax. In Economic and Medicinal Plant Research, vol 1,
Wagner H, Hikino H, Farnsworth NR (eds). London: Academic Press, 1985, 217-84.

*2. Tomoda M, Hirabayashi K, Shimizu N, et al. Characterization of two novel polysaccharides having immunological activities from
the root of Panax ginseng. Biol Pharm Bull 1993;16:1087-90.

*3. See DM, Broumand N, Sahi L, et al. In vitro effects of echinacea and ginseng on natural killer and antibody-dependent cell
cytotoxicity in healthy subjects and chronic fatigue syndrome or acquired immunodeficiency syndrome patients. Immunopharmacol
1997;35:229-35.

*4. Yun TK, Choi Y. Non-organ specific cancer prevention of ginseng: A prospective study in Korea. Int J Epidemiol 1998;27:359-64.

*5. Shin HR, Kim JY, Yun TK, et al. The cancer-preventive potential of Panax ginseng: a review of human and experimental evidence.
Cancer Causes Control 2000;11:565-76 [review].

*6. Sotaniemi EA, Haapakoski E, Rautio A. Ginseng therapy in non-insulin-dependent diabetic patients. Diabetes Care 1995;18:1373
-5.

*7. Teves MA, Wright JE, Welch MJ, et al. Effects of ginseng on repeated bouts of exhaustive exercise. Med Sci Sports Exerc 1983;15
:162.

*8. Allen JD, McLung J, Nelson AG, Welsch M. Ginseng supplementation does not enhance healthy young adults’ peak aerobic exercise
performance. J Am Coll Nutr 1998;17:462-6.

*9. Pieralisi G, Ripari P, Vecchiet L. Effects of a standardized ginseng extract combined with dimethylaminoethanol bitartrate,
vitamins , minerals and trace elements on physical performance during exercise. Clin Ther 1991;13:373-82.

*10. Le Gal M, Cathebras P, Struby K. Pharmaton capsules in the treatment of functional fatigue: A double-blind study versus placebo
evaluated by a new methodology. Phytother Res 1996;10:49-53.

*11. Caso Mardsco A, Vargas Ruiz R, Salas Villagomez A, Begona Infante C. Double-blind study of a multivitamin complex
supplemented with ginseng extract. Drugs Exp Clin Res 1996;22:323-9.

*12. Brown D. Licorice root - potential early intervention for chronic fatigue syndrome. Quart Rev Natural Med 1996;Summer:95-7.

*13. Salvati G, Genovesi G, Marcellini L, et al. Effects of Panax ginseng C.A. Meyer saponins on male fertility. Panmineva Med 1996;
38:249-54.

*14. Choi HK, Seong DH, Rha KH. Clinical efficacy of Korean red ginseng for erectile dysfunction. Int J Impotence Res 1995;7:181-6.

*15. Hong B, Ji YH, Hong JH, et al. A double-blind crossover study evaluating the efficacy of Korean red ginseng in patients with
erectile dysfunction: a preliminary report. J Urol 2002;168:2070-3.

*16. Brown DJ. Herbal Prescriptions for Better Health. Rocklin, CA: Prima Publishing, 1996, 129-38.

*17. Newall CA, Anderson LA, Phillipson JD. Herbal Medicines: A Guide for Healthcare Professionals. London: Pharmaceutical Press,
1996, 145-50.






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