** ギンコライド ****
イチョウ**
学術名 :Ginkgo biloba 
血流障害が一因で、認知症、アルツハイマー、緑内障、冷え性、耳鳴
り、薄毛、動脈硬化による下肢の痛みなどが起こるといわれています。
ヨーロッパでは、血流障害を和らげるハーブとしてイチョウ(ギンコラ
イド)葉抽出物(エキス)が用いられます。
イチョウ葉エキス
  

概要

イチョウは何十億年前?に地球上に登場した木の一つで、寿命は約1,000年といわれています。
主にアメリカ南部、東部、南フランス、中国、韓国、日本に生息しています。
イチョウの実は漢方で使用しますが、イチョウ葉は、最初にヨーロッパで生薬として使用されました。
イチョウ葉エキスは、日本では薬事法により食品扱いですが、世界ではWHO(世界保健機関)やFDA(米国食品医薬品局
)などでは生薬や医薬品として認証されてます。

ドイツ、フランス、スイス、オーストラリア、イタリアなど75ヶ国で生薬や医薬品として認可販売されているようにその
効果と安全性はよく知られています。

イチョウ葉エキスの有効成分

イチョウ葉エキスの働きは、イチョウフラボン配糖体(グリコシド)とテルペンラクトンと呼ばれる2種類の活性成分により
ます。エキスのおよそ24%を占めるイチョウフラボン配糖体(グリコシド)には抗酸化作用と血中の血小板の凝血を穏やか
に阻止して血液をサラサラにする働きがあります。これらの働きが脳や手足の血行促進につながります。

抗酸化作用と血液をサラサラにする働きは、動脈硬化、脳血管の血栓を予防し、脳神経の健康維持に貢献します。*1
脳血栓が起こりくも膜下出血などで脳神経にダメージが及ぶと認知症のリスクが高くなります。そうなると取返しがつき
ません!

日頃から血栓が起きないように血液をサラサラにしておくことを心がける必要があります。
イチョウ葉の抗酸化作用は、私たちの網膜や脳細胞に発生する活性酸素を消去しいろいろな病気から守ってくれます。*2
実験では、黄斑変性 *3 と糖尿病性網膜症 *4 に治療効果があるといわれています。

イチョウ葉エキスにはテルペンラクトン(ギンコライドとかビロバライドと呼ばれることもある)がおよそ 6% 含まれてい
ます。この成分が脳と体各部の血行を良くする働きをして、くも膜下出血や認知症を予防します。*5

イチョウ葉エキスは、血管にハリをもたせ、しなやかにして、*6 血行を良くします。*7

またイチョウ葉エキスには記憶と思考力 ( 認知機能 ) を向上させる働きがあることはご存知のとおりです。
その働きは、高齢者の認知症や初期のアルツハイマー症の認知機能を高めるのに役立ちます。*8

ギンコライド(イチョウ)の健康項目
等 級 健 康 項 目
第1級   認知症、アルツハイマー病 ( 初期 )、 緑内障 ( 正常眼圧 )、
  下肢のアテローム性動脈硬化症(動脈硬化)による足の痛み
第2級   うつ病(高齢者)、勃起障害 ( 血流障害 )、黄斑変性、
  精神分裂症 ( 精神安定剤ハロペリドールと一緒に )、めまい、 
  白斑 ( はん )
その他   ぜんそく、アテローム性動脈硬化症、聴覚障害、内耳炎、糖尿病、
  記憶力(成人)、  メニエール症(耳)、偏頭痛、多発性硬化症 ( 局部注射 )、
  PMS ( 月経前症候群 )、レイノー病、内耳血流障害による耳鳴り
第11第 1級 : 信頼性の高い臨床試験による検証データがあり非常に効果が高いもの
第11第 2級 : 試験管あるいは動物実験で効果があるとされているもの
第11第 2級 : あるいは効果があるとされているもの
第11その他  : 主にハーブを使用した民間療法に使用されているもの
第11第 2級 : 臨床試験による検証データがあり効果があるとされているもの 

伝統療法

イチョウの実は、およそ5,000年前から漢方薬で使用されています。食用にもなりますが、昔はのどの病気治療に使用していま
した。イチョウ葉エキスは現代医療でヨーロッパで使用が始まりました。ヨーロッパではイチョウ葉エキスは生薬、医薬品とし
て処方されます。

摂取方法

1日あたりイチョウ葉エキス ( テルペンラクトン類 6%、フラボン配糖体 24% を含む ) 120〜240mgを 2〜3回に分けて
摂取します。*9
初期のアルツハイマー、高齢認知症による歩行障害、うつ症治療には、1日あたり240mg以上の摂取で、症状改善が現れ
る 8〜12週間後まで続けられます。
頭痛の原因になるイチョウ葉に含まれるアルキルフェノール(alkylphenols)成分を数ppm以下に精製する必要があり庭木
のイチョウ葉と葉の絞り汁の摂取はお薦めできません。

臨床試験

イチョウ葉エキス摂取で出血したという報告。
イチョウ葉エキスが原因なのかどうかは不明です。*10* 11

2人の高齢者がイチョウ葉エキスの摂取を始めて2週間位たった頃に、てんかん発作を再発したという報告。*12
この件もイチョウ葉エキスが原因なのかどうかは不明です。

少例のイチョウ葉エキス摂取後1日か2日軽い頭痛が起こったという報告。*13
イチョウ葉にはアルキルフェノール(alkylphenols)と呼ばれる成分を数ppm以下 ( ドイツE委員会 5ppm以下 ) にするよ
うに指導されていますが、数ppm以下でないEGb761とLI1370製品の使用事例でしょう。( 現在使用されていません。 )

3ヶ月間イチョウ葉エキスを与える少数参加の臨床試験で、すい臓のインスリン分泌は増加したのに、血糖値が増減しなか
ったという報告があります。*14
この報告には、多数の矛盾指摘をする人たちがいます。試験方法の間違いかもしれないとてわれています。
イチョウ葉エキスの12ヶ月間多量摂取の臨床試験で安全性が確認されています。*15

安全性

現在処方薬を飲まれている方は、お医者さんに相談してください。
血行不良のある高齢者と外科手術を控えている方は、イチョウ葉エキスを摂取する前にお医者さんに相談してください。

参考資料

*1. Drieu K. Preparation and definition of Ginkgo biloba extract. In: Rokan (Ginkgo biloba): Recent Results in Pharmacology and Clinic
.FinfgeldEW, ed. Berlin: Springer-Verlag, 32-6.

*2. Ferrandini C, Droy-Lefaix MT, Christen Y, eds. Ginkgo biloba Extract (EGb 761) as a Free Radical Scavenger. Paris:Elsevier,1993.

*3. Lebuisson DA, Leroy L, Rigal G. Treatment of senile macular degeneration with Ginkgo biloba extract. A preliminarydouble-blind,
drug versus placebo study. Presse Med 1986;15:1556-8 [in French].

*4. Lanthony P, Cosson JP. Evolution of color vision in diabetic retinopathy treated by extract of Ginkgo biloba. JFrOphthalmol 1988;
11:671-4[in French].

*5. Krieglstein J. Neuroprotective properties of Ginkgo biloba-constituents. Zeitschrift Phytother 1994;15:92-6.

*6. Clostre F. From the body to the cell membranes: the different levels of pharmacological action of Ginkgo bilobaextract.In:Rokan
(Ginkgo biloba):Recent Results in Pharmacology and Clinic.F?nfgeld EW, ed. Berlin: Springer-Verlag, 1988, 180-98.

*7. Jung F, Mrowietz C, Kiesewetter H, Wenzel E. Effect of Ginkgo biloba on fluidity of blood and peripheral microcirculation
involunteers.Arzneimittelforschung 1990;40:589-93.

*8. Mix JA, Crews WD. An examination of the efficacy of Ginkgo biloba extract EGb761 on the neuropsychologicfunctioning of
cognitivelyintact older adults. J Altern Complement Med 2000;6:219-29.

*9. Blumenthal M, Busse WR, Goldberg A, et al, eds. The Complete Commission E Monographs: Therapeutic Guide toHerbal Medicines
. Boston, MA: Integrative Medicine Communications, 1998, 136-8.

*10. Matthews MK Jr. Association of Ginkgo biloba with intracerebral hemorrhage. Neurology 1998;50:1933-4 [letter].

*11. Rosenblatt M, Mindel J. Spontaneous hyphema associated with ingestion of Ginkgo biloba extract. N Engl J Med 1997;336:1108
[letter].

*12. Granger AS. Ginkgo biloba precipitating epileptic seizures. Age Ageing 2001;30:523-5.

*13. Siegers CP. Cytotoxicity of alkylphenols from Ginkgo biloba. Phytomedicine 1999;6:281-3.

*14. Kudolo GB. The effect of 3-month ingestion of Ginkgo biloba extract on pancreatic β-cell function in response toglucoseloading in
normal glucose-tolerant individuals. J Clin Pharmacol 2000;40:647-54.

*15. Le Bars PL, Katz MM, Berman N, et al. A placebo-controlled, double-blind, randomized trial of an extract of Ginkgobilobafor
dementia. North American EGb Study Group. JAMA 1997;278:1327-32.






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