** フィーバーフュー **** *
      ☆ 学術名 : Tanacetum parthenium
      ☆ 一般名 : ナツシロギク
フィーバーフュー(ナツシロギク)は、欧米で何世紀も伝統的に偏頭
痛や関節炎の治療に使われているハーブです。

がん細胞は転写因子NF-kBと呼ばれるたんぱく質を活性しアポトーシ
スによるがん細胞死に抵抗する仕組みがあります。

最近フィーバーフューの主成分パルテノライドが転写因子NF-kBの働
きを阻害することで抗がん剤の効き目を助長することがわかり話題に
なっています。
フィーバーフュー
  

フューバーフューが抗がん剤の感受性を高める

がん細胞は抗がん剤によってDNA合成や細胞分裂が阻害されると、アポトーシスという細胞死のメカニズムに入り死滅し
ていきます。しかしがん細胞には転写因子NF-kBと呼ばれるたんぱく質の働きを活性してアポトーシスに抵抗する仕組
みがあります。

最近フィーバーフューの主成分パルテノライドと呼ばれるセスキテルペンという成分が、この転写因子NF-kBの働きを
強力に阻害することがわかり話題になりました。

もともと欧米でパルテノライドは、関節炎や偏頭痛治療に使われきた成分ですが、抗がん剤治療にパルテノライドを併用
すると転写因子NF-kBの働きを阻害して抗がん剤の感受性を高めることがわかってきたのです。
  

産地と使用部分

ヨーロッパから北アメリカの地域に分布します。 気根(茎や幹から空中に出る根)が生薬で使用されます。
  

フューバーフューの健康項目
等 級 健 康 項 目
第1級     片頭痛
第1級第1級 : 信頼性の高い臨床試験による検証データがあり非常に効果が高いもの
第1級第2級 : 試験管あるいは動物実験で効果があるとされているもの
第1級第2級 : あるいは効果があるとされているもの
第1級その他 : 主にハーブを使用した民間療法に使用されているもの
第1級その他 : 臨床試験による検証データがあり効果があるとされているもの
  

伝統療法

フィーバーフューは、昔から偏頭痛予防に使用されてきたハーブです。*1
ギリシアでは炎症や月経の症状を和らげる、英国では、解熱、リウマチ、鎮痛に生薬として民間療法に使用されました。
  

臨床研究

フィーバーフュー標準化エキスを連続使用した4つの二重盲検試験で偏頭痛の痛みの強さ、持続時間、頻度などを減少さ
せたと報告しています。*2,*3,*4,*5

逆に1つの二重盲検試験では、効果が見つからなかったと報告しています。*6
フィーバーフュー標準化エキスの有効成分はパルテノライドです。*7
偏頭痛治療への臨床研究では、最低でも1日あたりパルテノライド250mcg以上を含むフィーバーフュー標準化エキスを
4〜6週間続けて摂取することを推奨しています。

二重盲検試験によって、急性偏頭痛の治療にフィーバーフューとしょうがの混合液が有効かどうか確認する研究が行われ
、結果的には問題であるが偽薬を摂取したグループで39%、フィーバーフューとしょうがの混合液を摂取したグループ
で63%の人が、2時間以内に偏頭痛が治まるという結果が得られています。

この研究で使用された製品は、LipiGesic M(PuraMed BioScience Inc.、スコーフィールド、ウィスコンシン)と呼ばれる
売薬で、スボイド(アプリケータ)の1目盛り分の液を舌下に投与し、60秒後に飲み込み、 5分後に2回目を投与、1時間
後痛みが続いているなら、2目盛り分を投与する方法で行われました。*8

他の花や果実の例でも見られますが、フィーバーフューには、セスキテルペンラクトン類の成分が含まれています。
成分中85%以上はパルテノライドと呼ばれる成分で、パルテノライド成分は試験管研究で、血中の過度な血小板の凝集を
防いだり、セロトニンや炎症を起こす成分の放出を防ぐことが確認されており *9、10 このパルテノライド成分のはた
らきが偏頭痛を抑えると考えられています。*11

片頭痛患者にフィーバーフューの乾燥葉の粉末と偽粉末を摂取させた3つの二重盲検試験では、偏頭痛の強さ、持続時間
、頻度を改善したことが確認されています。*12、13、14

フィーバーフューの乾燥葉からアルコールで抽出したエキスを使用した 1つ二重盲検試験では、偏頭痛に対する効果は確
認できずに不成功に終わっています。*15
  

摂取方法

標準化された製品の多くは最大0.7%のパルテノライドを含みます。 少なくとも0.2%以上のパルテノライドを含む製品を
使用してください。

カプセルかタブレット製品は1日あたり少なくともパルテノライド250mcgを提供します。 *16
通常の偏頭痛を和らげる効果が表れるまで4〜6週間かかります。

重度の片頭痛の発生を抑えたり発作を抑える治療薬ではありません。
効果がでない場合には使用を中止して医師に相談してください。
妊娠中、授乳中の女性は使用しないでください。
  

薬品との相互作用

現時点で、フィーバーフューと他の薬品の相互作用について正式な報告はありません。
しかし、試験管研究.*17、18、19 で血液凝固を抑える薬品ワルファリンとフィーバーフューの相互作用を懸念すること
が言われています。

処方薬を使用されている方は、事前に医師に相談してください。
副作用

直接フィーバーフューの葉を口にいれて噛んでアフタ性口内炎が起きたという報告があります。*20
フィーバーフューの葉を直接食べると胃の具合が悪くなったり、気分が滅入るなどの軽い副作用がおきる場合が想定され
ますので標準化されたサプリメントの摂取をお勧めします。
  

参考資料

*1. Volger BK, Pittler MH, Ernst E. Feverfew as a preventive treatment for migraine: a systematic review. Cephalagia
1998;18:704-8.

*2. Murphy JJ, Hepinstall S, Mitchell JR. Randomized double-blind placebo controlled trial of feverfew in migraine prevention.
Lancet 1988;2:189-92.

*3. Johnson ES, Kadam NP, Hylands DM, Hylands PJ. Efficacy of feverfew as prophylactic treatment of migraine. Br Med J
(Clin Res Ed) 1985;291:569-73.

*4. Palevitch D, Earon G, Carasso R. Feverfew (Tanacetum parthenium) as a prophylactic treatment for migraine: A double-blind
placebo-controlled study. Phytother Res 1997;11:508-11.

*5. Diener HC, Pfaffenrath V, Schnitker J, et al. Efficacy and safety of 6.25 mg t.i.d. feverfew CO2-extract (MIG-99) in migraine
prevention - a randomized, double-blind, multicentre, placebo-controlled study. Cephalalgia 2005;25:1031-41.

*6. De Weerdt CJ, Bootsma HPR, Hendriks H. Herbal medicines in migraine prevention. Phytomedicine 1996;3:225-30.

*7. Awang DVC. Parthenolide: The demise of a facile theory of feverfew activity. J Herbs Spices Medicinal Plants 1998;5:95-8.

*8. Makheja AN, Bailey JM. A platelet phospholipase inhibitor from the medicinal herb feverfew (Tanacetum parthenium).
Prostagland Leukotrienes Med 1982;8:653-60.

*9. Heptinstall S, White A, Williamson L, Mitchell JR.. Extracts of feverfew inhibit granule secretion in blood platelets and
polymorphonuclear leukocytes. Lancet 1985;1:1071-4.

*10. Awang DVC. Parthenolide: The demise of a facile theory of feverfew activity. J Herbs Spices Medicinal Plants 1998;5:95-8.

*11. Johnson ES, Kadam NP, Hylands DM, Hylands PJ. Efficacy of feverfew as prophylactic treatment of migraine. Br Med J
1985;291:569-73.

*12. Murphy JJ, Heptinstall S, Mitchell JRA. Randomised double-blind placebo-controlled trial of feverfew in migraine
prevention. Lancet 1988;2:189-92.

*13. Palevitch D, Earon G, Carasso R. Feverfew(Tanacetum parthenium) as a prophylactic treatment for migraine: A double-blind
placebo-controlled study. Phytother Res 1997;11:508-11.

*14. De Weerdt CJ, Bootsma HPR, Hendriks H. Herbal medicines in migraine prevention. Phytomed 1996;3:225-30.

*15. Brown DJ. Herbal Prescriptions for Better Health. Rocklin, CA: Prima Publishing, 1996, 91-5. 16. Brown DJ. Herbal
Prescriptions for Better Health. Rocklin, CA: Prima Publishing, 1996, 91-5.

*16. Brown DJ. Herbal Prescriptions for Better Health. Rocklin, CA: Prima Publishing, 1996, 91?5.

*17. Heptinstall S, Groenewegen WA, Spangenberg P, Loesche W. Extracts of feverfew may inhibit platelet behaviour via
neutralization of sulphydryl groups. J Pharm Pharmacol 1987;39:459-65.

*18. Heptinstall S, Groenewegen WA, Spangenberg P, Losche W. Inhibition of platelet behaviour by feverfew: a mechanism of
action involving sulphydryl groups. Folia Haematol Int Mag Klin Morphol Blutforsch 1988;115:447-9.

*19. Loesche W, Mazurov AV, Voyno-Yasenetskaya TA, et al. Feverfew?an antithrombotic drug- Folia Haematol Int Mag Klin
Morphol Blutforsch 1988;115:181-4.

*20. Brown DJ. Herbal Prescriptions for Better Health. Rocklin, CA: Prima Publishing, 1996, 91-5.
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