** ボラージとイブニングプリムローズ **
(ルリジサとマツヨイグサ)


ボラージは中東、地中海沿岸地域が原産で青色の花が咲きます。

学名 : Borago officinalis L.
分類 : ムラサキ科
和名 : ルリジサ

イブニングブリムローズは中東、南米が原産で黄色の花が咲きます。

学名 : Oenothera stricta
分類 : アカバナ科
和名 : マツヨイグサ


GLA(ガンマリノレン酸)
LA(リノール酸)
細胞の代謝、美肌サポート
保湿とアトピー改善

ホラージオイルは、種から抽出されます。*1

ホラージオイルには、イブニングプリムローズオイル、黒フサスグリ種オイルなどと同様にオメガ6脂肪酸であるγリノレン酸(GLA)とリノール酸が豊富です。

心機能、高コレステロール、PMS、更年期障害、肌の保湿、湿疹、アトピー、免疫力、新陳代謝、関節リウマチ、二日酔い、アルコール中毒などのケアをします。

ガンマリノレン酸*aとリノール酸*bの働き

*a *b
心機能の健康
コレステロール産生阻止
更年期障害、PMSのケア
真皮細胞への保水、保湿
湿疹、アトピーのケア
免疫機能活性
新陳代謝促進、体重ケア
関節リウマチのケア
二日酔い、アル中ケア
★臨床試験

イプニングプリムローズオイルの研究で、γリノレイン酸(GLA)は、体内で代謝されて抗炎作用があるホルモン様成分プロスタグランジンE1に変わり、リウマチ様関節炎や皮膚の炎症やかゆみを抑え、湿疹や乾癬、肌の老化、日焼け、乾燥肌、皮膚炎、アトピーなど肌のトラブルを和らげると言われています。

γリノレイン酸(GLA)に関する研究は、主にイプニングプリムローズオイルで行われた経過があり、ボラージオイルでの研究例は少ないですが、ある試験研究*3と偽薬とボラージオイルカプセルを使用した2つの二重盲検試験による臨床試験*4 *5では、

ボラージオイルを1日1.1~2.8g(ガンマリノレン酸約280mg~720mgを含む)を3ヶ月間 摂取した試験で慢性リウマチ様関節炎の症状改善が確認されたと報告されています。
ボラージオイルが、アトピー性皮膚炎(湿疹)患者の皮膚の炎症、乾燥、かさぶた、かゆみ(疥癬(かいせん))などに副作用なく効果を発揮するという治療研究報告もあります。*6 一方アトピー性皮膚炎(3~17才)患者に1日あたりガンマリノレン酸360mgを含むボラージオイルを与えた試験研究では(量が少なすぎたのか)成果が得られなかったという報告もあります。*7

その他、小児脂漏性皮膚炎の患者に、1日2回おしめ領域.にボラージオイル0.5mlを塗る試験研究が行われています。*8

10~12日間の試験期間中、ボラージオイルを塗らない領域にも全員の子供たちに脂漏性皮膚炎は起きず、引き続き6~7ヶ月間1週間に2~3回ボラージオイルを塗る試験を続けた結果、その間も脂漏性皮膚炎は起きず、ボラージオイル使用中止後にも脂漏性皮膚炎が再発しなかったと報告されています。
明確な数値データはありませんが、西洋社会の人たちの老化の進行、高血糖、脂肪の摂りすぎによるいろいろな障害発生にはγリノレイン酸(GLA)摂取不足が一部の要因になっているという指摘もあります。

月経前症候群*9 、糖尿病*10 、皮膚硬化症*11、シェーグレン症候群*12、遅行性顔面麻痺*13、アトピー*14と他の皮膚病 *15  などは、γリノレイン酸(GLA)の体内生成能力が不足していると指摘する研究者もいます。

慢性リウマチ様関節炎治療の二重盲検試験成功例は、最低2ヶ月間ボラージオイルを1日1.4~2.8g ( γリノレイン酸 280mg~720mgを含むもの ) を摂取したものです。*16 *17

ボラージオイルを湿疹治療に使用した研究では、1日あたりγリノレイン酸360mgを含む
   
ボラージオイルを毎日摂取したが効果が得られなかったという報告があります。*18

小児の脂漏性皮膚炎の治療に使用した研究では、2週間毎日0.5mlのボラージオイルを患部に塗る手当をした後、週に3回ボラージオイルを患部には塗ることを続けた結果、再発が防止できたという報告があります。*19


★安全性

ボラージ種には、ピロリジジンアルカロイド(PA)と呼ばれている毒素を少量含みますが、市販されているシードオイル
の成分分析でアルカロイドの検出例はありません*20

ボラージシードオイル使用時の副作用には、むくみ、吐き気、消化不良、頭痛などがあります*21
現時点で薬物相互作用は報告されていません。
★参考資料

*1. Wren RC. Potter's New Cyclopedia of Botanical Drugs and Preparations. Essex, England: C.W. Daniel and Co., 1988, 41.

*2. Horrobin DF. The importance of gamma-linolenic acid and prostaglandin E1 in human nutrition and medicine. J Holistic Med1981;3:118-39.

*4. Leventhal LJ, Boyce EG, Zurier RB. Treatment of rheumatoid arthritis with gammalinolenic acid. Ann Intern Med 1993;119:867-73.

*5. Zurier RB, Rossetti RG, Jacobson EW, et al. Gamma-linolenic acid treatment of rheumatoid arthritis. A randomized, placebo-controlled trial. Arthritis Rheum 1996;39:1808-17.

*6. Landi G. Oral administration of borage oil in atopic dermatitis. J Appl Cosmetology 1993;11:115-20.

*7. Borreck S, Hildebrandt A, Forster J. Borage seed oil and atopic dermatitis. Klinische Pediatrie 1997;203:100-4.

*8. Tolleson A, Frithz A. Borage oil, an effective new treatment for infantile seborrhoeic dermatitis. Br J Dermatol 1993;25:95.

*9. Horrobin DF, Manku M, Brush M, et al. Abnormalities in plasma essential fatty acid levels in women with pre-menstrual syndrome and with non-malignant breast disease. J Nutr Med 1991;2:259-64.

*10. Keen H, Payan J, Allawi J, et al. Treatment of diabetic neuropathy with gamma-linolenic acid. Diabetes Care 1993;16:8-15.

*11. Horrobin DF. Essential fatty acid metabolism in diseases of connective tissue with special reference to scleroderma and to Sjogren's syndrome.Med Hypotheses 1984;14:233-47.
*12. Horrobin DF, Campbell A. Sjogren's syndrome and the sicca syndrome:the role of prostaglandin E1 deficiency. Treatment with essential fatty acids and vitamin C. Med Hypotheses 1980;6:225-32.

*13. Vaddadi KS, Gilleard CJ. Essential fatty acids, tardive dyskinesia,and schizophrenia. In Omega-6 Essential Fatty Acids:Pathophysiology and Roles in Clinical Medicine. Horrobin DF (ed). New York: Alan R Liss, 1990,333-43.

*14. Manku MS, Horrobin, DF, Morse NL, et al. Essential fatty acids in the plasma phospholipids of patients with atopic eczema. Br J Dermatol 1984;110:643.

*15. Horrobin DF. Essential fatty acids in clinical dermatology. J Am Acad Dermatol 1989;20:1045-53.

*16. Leventhal LJ, Boyce EG, Zurier RB. Treatment of rheumatoid arthritis with gammalinolenic acid. Ann Intern Med 1993;119:867-73.
*17. Zurier RB, Rossetti RG, Jacobson EW, et al. Gamma-linolenic acid treatment of rheumatoid arthritis. A randomized, placebo-controlled trial. Arthritis Rheum 1996;39:1808-17.

*18. Landi G. Oral administration of borage oil in atopic dermatitis. J Appl Cosmetology 1993;11:115-20.

*19. Tolleson A, Frithz A. Borage oil, an effective new treatment for infantile seborrhoeic dermatitis. Br J Dermatol 1993;25:95.

*20. Parvais O, Vander Stricht B, Vanhaelen-Fastr? R,Vanhaelen M. TLC detection of pyrrolizidine alkaloids in oil extracted from the seeds of Borago officinalis.J Planar Chromatography 1994;7:80-2.

*21. Awang DVC. Borage. Can Pharm J 1990;123:121-3